HISTORY

ピエロの木の生い立ち

2016年4月、飽き性の作者がひょんなことから自作のぬいぐるみを作りたいと思い立ち、

生まれた記念すべき第1号作が上の写真のソフトちゃんです。

コンセプトは“耳の絡まったうさぎ”。

当時から、完全なものより、どこか欠けている不完全さに魅せられていた作者の

「生まれ持った個性を大事にしたい」という願いが込められています。

初めて自身で型紙を起こしたものですから、

今見ても、気持ちばっかり急いでいて、

よく形になったものだというガタガタの人形です。

さて、それから今まで100体以上のぬいぐるみを作り出して来ました。

一つとして同じものの無い、どれも個性豊かな面々です。

(うち7割くらいが旅立ったかな?)

テディベアの型紙を基礎として、

クマ、ウサギ、キツネ、ネコ、ゾウ…アリクイやピエロ(もはや動物でもない!)なんてものまであります。

フェイクファーとプラスチック製のジョイントのみで作成していた当時ですが、

近頃になって、ようやっとドイツ製のモヘアやハードボードジョイント、グラスアイなど

当時から考えると少し値の張るパーツを取り入れられるようになってきました。

型紙を自分で起こすというのは、想像以上にパワーのいる作業です。

今でもまだ自分の思い描く形が実際の出来上がりとうまく合致しないことがある、

奥の深い工程でもあります。

スタート間もない当時こそ、生地違いやお色味違いでお作りしておりましたが、

最近では、同じ型紙を2度使うのはかなり稀になってきました。

というのも、「ピエロの木」には、

その子にあったカタチはその子固有のものであり、誰も奪えないものなのだ、という考えが根底にあったからです。

貴方の隣に寄り添う唯一無二の存在でいてほしい、

そんな作者の願いは

ちょっぴり欲張りかもしれません。

うれしいとき、さびしいとき、

こまったとき、おこったとき、

色んな気持ちを受け止める「やわらかさ」をもったお人形さん。

(綿のカタマリですからね!)

とがった心もやんわり包んでくれる、

どうかそんな存在でいられますように。。。

 

2017年11月6日 つづみちこ